先日、5月10日・11日と2日にわたって日本歯科大学生命歯学部にてデジタル歯科学会学術大会が行われ、参加してきました。
今回のテーマは
デジタル技術の潮流と革新
ーデジタル技術は歯科医療を変革したか?ー
でした。
10日(土)は講演会がメインでした。
特別講演1『デジタル技術は歯科医療を変革したか?』
「デジタルデンティストリーにおけるフィニッシュラインの重要性」
特別講演2『デジタル技術は歯科医療を変革したか?』
「デジタル技術がもたらす歯科医療の変革」
企画講演『CAD/CAM冠の保険導入は歯科医療を変革させたか?』
「CAD/CAM冠の臨床経過とその現在地」
「PEEK冠の臨床研究から保険導入と長期経過」
「冠離脱が導いた3つの意識改革:接着技術、製作と治療、教育」
企画講演では、3人の講師の方がそれぞれのテーマで講演してくださいました。
11日(日)はシンポジウム『デジタルを援用した歯科臨床の到達点』やセッション、デジタル技術に関する展示会という内容でした。
歯科技工士として、また会社を経営する立場としても、デジタル技術の進化は業界の未来を左右する重要なテーマと捉えており、今回の学会では最新の機器・ソリューション、そして他業種との連携の可能性など、非常に多くの学びと刺激がありました。
特に印象的だったのは以下の3点です:
1. CAD/CAMの進化と普及
従来よりも小型化・高精度化された設備が登場しており、中小規模のラボでも導入しやすい環境が整いつつあります。これにより、技工士の役割が「製造」から「設計・品質管理」へとシフトしているのを強く感じました。
2. 口腔内スキャナーとの連携強化
デジタルデータの共有によって、歯科医院との距離がより近く、より正確な補綴物の製作が可能になるという実例も多く紹介されていました。これは、患者さんにとっても大きなメリットになると感じています。
3. 若手技工士の活躍とデジタル教育
若い世代の技工士が、デジタルツールを使いこなしながら柔軟な発想で技工に取り組む姿に強い刺激を受けました。当社でも、若手技工士が活躍できるような教育・環境整備に力を入れていきたいと考えています。
今後、私たちの会社でも新しい技術を積極的に取り入れ、より精度の高い、迅速なサービスを提供できるよう努めていきます。デジタル化が進む中で、私たち技工士のスキルアップも必要不可欠です。この学びを活かし、さらに成長していく所存です。
この2日間、大変有益なものとなり、貴重な時間を過ごすことができました。